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    例えば、悩み事があり四六時中頭を抱えている状態が続いていたり、仕事で休日も返上、また一日何時間も残業する日々が続いていたりあるいは何らかの病気で薬を服用し続けている・・・などの状態は交感神経優位の状態が続きます。
    そうするとアドレナリンが分泌され、顆粒球が増加します(顆粒球にはアドレナリンのレセプターがあります)。顆粒球は外部からの異物をやっつけ、感染症などを防ぐのですが、増えすぎると体内に棲んでいる常在菌を攻撃してしまうのです。この常在菌は例えばビフィズス菌や乳酸菌ですが、健康の為に大きく貢献してくれている菌です。この様な善玉菌を攻撃し、急性肺炎、腎炎、膵炎などの炎症を引き起こしてしまうのです。
    この様に粘膜が破壊されて起こるものは他に、がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病などです。そして最後は極めつけの「活性酸素」を大量に撒き散らして、顆粒球は死んでいくのです活性酸素は血管を攻撃し、動脈硬化を引き起こして心臓や脳血管の障害を招きます。また、交感神経は血管を狭める働きがありますので、その状態が持続的に続くために血流が悪くなります。人間一人の細胞は約60兆個あると言われています。その細胞達に栄養や酸素を運ぶのが血液であり血管であります。血流が悪くなると、細胞の活力が失われ慢性疲労、集中力の欠如、イライラ、不眠、食欲の低下などの状態になります。
    交感神経は臓器などの分泌能も低下させます。例えば消化酵素が上手く分泌されないでいると、排尿障害、老廃物の蓄積による胆石、腎臓結石などを引き起こしますし、NK細胞が分泌してがん細胞を攻撃する酵素(パーフォリン、グランザイム)も分泌出来なくなりますので、その攻撃力を失います。そして交感神経優位の状態は、副交感神経は抑制されているのでリンパ球が減少します。
    その為、ウイルスとの戦闘能力が落ち、風邪にかかりやすくなったり、がんとの闘いが不可能になってくるのです。
     


    副交感神経優位の状態ではアセチルコリンが分泌され、リンパ球にあるアセチルコリンのレセプターと結びつきます。副交感神経は血管を広め、血流を良くしてくれます。また臓器の分泌能も高まります。そしてがん細胞やウイルスと戦い処理します。かと言って副交感神経が優位になればなるほど良いのではありません。ずっと血管が拡張したままも血流が滞ります。副交感神経が過度に優位になっても、病気になりやすくなるのです。
    要は交感神経と副交感神経のバランスが大切であり、支配されている白血球のバランスが重要です。通常は顆粒球が54〜60%、リンパ球が35〜41%、残りがマクロファージです。このバランスが崩れて例えば顆粒球が過多の状態になると、病気などの望ましくない事が起こってしまうのです。
    現代人は交感神経優位型の人が殆どだそうです(副交感神経優位型の方もいます)。医療がこれだけ発達しても、生活習慣病やがん、難病になる人の数が増え続けていますし、それらが治る事も難しいのが現状です。
     


    「ストレスのない生活を送りましょう」と言うアドバイスの重み自体がなくなっている所に、原因があるのかも知れません。「トレーニング効果が出ない」と言うのもこの辺りのシステムを改善する事で、解決する事もあると考えられます。トレーニング効果は運動・栄養・休養のバランスが大切と言われますが、「休養」への取り組みかたが非常に大切です。トレーニング面、栄養面をしっかり考えているけれど、「休養」に関しては睡眠以外は漠然としていませんか?日頃のストレスによる自律神経のバランスの乱れを、改善する事を考えると良いでしょう。
    (トレーニングの伸び悩みには交感神経優位型、副交感神経優位型があります。これに関しては次の機会に述べたいと思います。)
     


    では、どの様にして交感神経が過剰に優位な状態を改善していくかが非常に大切です。「ストレスを無くし規則正しい生活を送るのが良いでしょう。」と言えば簡単ですが、実生活では、そんな事無理ですよね。人間関係、仕事、満員電車、悩み事、不景気、ストレスだらけです。それらを無くせるくらいなら誰も悩みません。
    ではどの様にすれば良いのか?
    免疫力をアップさせるサプリメント、活性酸素対策のサプリメントの摂取も必要でしょう。
    そこに一日30〜50分位の「頑張らない運動」を採り入れてみて下さい。毎日でなくても結構です。就寝前などが良いタイミングです。「頑張らない運動」は、私が研究している「筋骨格ムーヴメント」と言うトレーニング&コンディショニング・メソッドに採り入れている体操です。この体操はフェルデンクライス・メソッドと呼ばれる体操なのですが、少しアレンジを加えて筋骨格ムーヴメントに採り入れています。
     

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