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人間の免疫を司っているのは白血球です。白血球は血液に含まれる成分で、他には赤血球、血小板があります。 この白血球は一つの種類で成り立っているのではなく、まず、顆粒球(好中球、好酸球、抗塩基球)、リンパ球、マクロファージがあります。このうち顆粒球とリンパ球が白血球全体の95%を占めています。顆粒球、リンパ球は体を外敵から守っていますが、その方法には違いがあります。顆粒球は比較的大きな敵(細菌、細胞の死骸など)を食べ、白血球全体の約54〜60%を占めています。顆粒球は直接異物を飲み込み、グランザイムやリゾチームと言った酵素と活性酸素で分解します。この顆粒球の寿命は、他の体を構成している細胞よりも極端に短く何と2〜3日なのです(他の細胞は数週間〜数年は生きる)。骨髄で作られて血液に入り、そして、役目を終え粘膜で一生を終えます。
徹夜で仕事や勉強、遊びをした翌朝にニキビの様な吹き出物が、顔に出来た経験はありませんか? れは顆粒球が多く発生しすぎた証拠です。粘膜に出来る潰瘍なんかもそうですね。また、問題なのは顆粒球が死んでいく際に、大量の「活性酸素」を放出すると言う点です。(「活性酸素の恐怖」についてはこちらを参照下さい)
そしてその活性酸素が組織の細胞を破壊してしまうのです。 組織破壊は色々な病気へと繋がります。がんや難病、多くの病気は活性酸素の大量発生が長期間に渡り持続した結果、各組織破壊が起こり発症すると言われています。糖尿病、またその合併症も活性酸素が症状を悪化させます。(活性酸素以外にもホモシステイン、悪玉のエイコサノイドなども原因であると言われています) 勿論、顆粒球も活性酸素も体には必要なものなのですが、これらが増えすぎた時が問題です。また体に発生する多くの活性酸素は顆粒球から発生すると見られています。
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一方のリンパ球は顆粒球では対応できないほどの小さなウイルスや、がん細胞を処理します。リンパ球は白血球全体の約35〜41%を占めます。リンパ球にはNK細胞(ガン細胞を食べる事で有名ですね)、NKT細胞、T細胞、B細胞と種類があり、それぞれ異物への対応の仕方に違いがあります。異物を直接飲み込んだりせず、抗原(異物)を認識して接着分子(免疫グロブリンなど)を放出する事で 異物を処理するものもあれば、例えばガン細胞を食べるNK細胞の様に身体の内部での異常を監視し顆粒球の様に異物を飲み込み、細胞内にある顆粒で異物を処理するものもいます。
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そして残るマクロファージですが、白血球全体の5%と少ないのですが非常に大切な働きをします。顆粒球の様に外から来た異物を丸ごと飲み込み、処理します。それ以外に、異物が入ってきた事を顆粒球、リンパ球に伝える働きもし、おまけに処理した異物の後始末までやってくれるのです。マクロファージが無ければ顆粒球もリンパ球も働く事が出来ないのです。また、元々は顆粒球もリンパ球もマクロファージから進化したものと考えられています。
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この様に白血球により体内で入り込んだ細菌やウイルス、そしてがん細胞を処理しているのです。実際、毎日皆さんの体でもがん細胞は発生しているのです。しかし正常に「免疫」が機能していれば全く問題が無いのです。これは活性酸素が体内で処理されるのと同じですね。活性酸素を処理する機能も人間には備わっています。しかしこれらの機能が上手く働かない、あるいは頑張って機能しても処理しきれない状態が問題です。では、この白血球が自律神経とどの様に関係があるのか?安保氏、福田氏の「白血球の自律神経支配理論」の観点からいくと、これも明確な答えを出してくれています。
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自律神経には交感神経と副交感神経があるのは皆さんご存知でしょう。交感神経は日中の活動時に活発に働く神経で、血管を収縮し、血圧を上げ、心拍数を増やします。交感神経が活発な時は胃腸の働きを抑えてより活動的なモードになります。一方の副交感神経は血管を拡張し、血圧を下げ、心拍数を減らします。副交感神経が優位の時は胃腸の働きが活発になります。「交感神経が興奮モード」「副交感神経がリラックスモード」と言えばわかりやすいですね。昼間は交感神経が優位な状態で、夜になると副交感神経が優位になります。交感神経が優位の状態では顆粒球、副交感神経が優位の状態ではリンパ球が増加します。交感神経、副交感神経のバトンタッチが上手く行っていると良いのですが、何らかの理由で崩れた時が問題です。
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